先のブログでお知らせしておりましたように“萩まちじゅう博物館 学芸サポート・古写真班”恒例のスライド上映会を11月18日に開催しました。
4月に開催、大変ご好評を得た『古写真に見る春日神社とその周辺 津村宮司とともにPartⅡ』です。
PartⅠのブログはこちら → http://machihaku.exblog.jp/20614516/
S副館長おすすめの「美しい萩弁」「ネイティブな萩弁」の主、春日神社の津村宮司さん所有の写真を見ながらいろいろ解説をしていただくこのスライド上映会、前回大好評ゆえアンコール企画となりました。
噂に違わず津村宮司の相変わらずの記憶力はさすがです。
そして「我々と同じ目線」での語りが、聞く人を惹きつけるのではとの意見もありました。
ぽんぽんと「昭和●●年」「19●●年」と自然に口をついて出るその姿を心底羨ましく感じたのは私だけではないでしょう。
また楽しみにしていた「美しい萩弁」語り、私たちが日頃使う萩弁とどこが違うのかと考えた時、それはまさしく「品格」なのかもしれません。
合間合間に適度にユーモアも交えながらの語りは会場を和ませつつの穏やかな時間でした。
津村宮司が長らくボーイスカウトの活動に携わっておられ、且つ「第23回世界スカウトジャンボリー(23WSJ)」が来年阿知須きらら浜で開催されることもあり今回は当時の写真を中心に選択してみました。
ということで何と津村宮司はジャケットの下に当時のユニフォームを着て来てくださいました。
多くのボーイスカウト関連の写真を見ながら「学校教育ばかりではなくこのような社会教育の場を大切にしなければならない」とのひと言に、さすが長年かかわってこられた方の言葉の重みを感じ深くうなずく姿が見られました。
上映会の最後には数枚の絵葉書を見ていただきました。
昭和10年に現在の萩東中学校で開催された『産業史蹟博覧会』にて購入されたものだそうです。
吉田松陰が11歳の時の御前講義や野山獄に投じられた姿、そして籠に乗せられて江戸へ向かう際のもの等、どれも貴重なおたからでした。
古写真班によるこの会が定着してきたのか、はたまた市報に掲載された効果か、この日も34名のお客さまにご来場いただきました。
お客さまよりもお迎えする班員の数の方が多かった頃を思うと隔世の感があります。
当日足を運んで下さったお客さま、そしてお忙しいところ快く引き受けてくださいました津村さまには心からの感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。
今後も萩博物館の、そして市民の大切なお宝である古写真をより多くの方にご覧いただく機会を持てるよう活動に取り組んでいけたらと思っております。