古い生活・生産等の道具・民具を通し、先人の知恵と技を後世に伝えるお手伝いを行います。みんなで、昔懐かしい資料の清掃・整理・展示・保存等を楽しい会話とともに作業を進めております。今年も長屋門で「昭和のくらし展」を開催しております。また、5月、11月には懐かしい「昭和の遊び」を楽しんでいただけるように「おもてなし」をいたします。是非楽しみに遊びに来てください。
「民具とは何 捨てたら単なるゴミ 整理して収蔵すればオタカラ」
私たちが扱う民具とは、人が生活するのに必要な多くのものを意味します。毎日の生活に係るもの、ちょっと考えても、例えば食に関して食器、鍋や釜の炊事道具、住には灯りや家具、生業に関して農・漁業・左官・大工・指物・縫製や網物等など様々なものがありますが、これらは、時代と共に様々な形で人々の生活を支え、発展させてきました。そんな様々な機器に触れることで、往古人々の生活の知恵を感じさせてもらっています。
しかし、物がものだけに価値が高いとは思わず、鍋に穴が開いたら「穴が開いた鍋」に値打ちがあると思われず、直ちに捨てられる。釜でも新しい製品が出来て使われなくなったらいつの間にか捨てられ、あとはゴミとなるだけ。それが、収集し整備していくと、当時の人々の生活・知恵を知らせてくれる大事な「おたから」になるのです。私達の活動は、微力ですが、少しでもそんな役にたてば幸いに思います。
「昭和の館」の展示替えです
昭和初期のホーロー看板の設置です
展示スペースの清掃や展示品のクリーニング・補修等も行います
木製品の樽や桶の手入れと柿渋塗りです。落ち着いた色合いで長期保存に最適です。もともと塗ってあったものにNPOのあい班が作った柿渋を使わせて頂きました。
作業が終了したものです。色、艶とも最高の出来上がりとなりました。
西国三十三所巡礼の奉納札の調査を行いました。メンバーは、西国巡礼や奉納札を知りませんでしたが、清水学芸員の解説と説明を聞き理解した上で作業に入りました。
明治から昭和初期にかけての奉納札は、奉納者等の名前や日付が風化して見えません。消えた墨汁で書いた文字は、板に彫刻したように残っていました。(ビックリ新発見です)これは、墨汁で書いたものが長期保存の間に札の板がやせて文字が浮き上がって見えるものでした。
寸法を図る人、特徴を見つける人、運び収納をする人等、役割分担をして行います