「まち博おたから情報班」では、平成21年から記録用紙とデジカメを片手に町筋ごとに、伝統的建造物の情報収集に取り組んでいます。
収集した伝統的建造物の特徴、画像、所在地などの情報をWEBアルバムやマップにまとめ、「町筋に明治・江戸を訪ねる」のタイトルで公開しています。
既に萩市内及び郊外の集落の調査を終え、島しょ部の調査を残すのみとなり、今年度から順次現地へ出向き、調査することにし、まず手始めに(10月10日)大島から、調査を開始しました。生まれて初めて島に渡る者もおり、定期船では未知の場所への楽しい想像から賑やかな会話で時間のたつのも忘れるくらい25分の船旅が短く感じられました。大島に到着後は、まず萩市役所大島出張所に、我々島外の者が島中を歩き回るので調査の概略を説明方々ご挨拶に伺い、島での注意点等お聞きした後、個別詳細地図で各自の担当地区を決め、地図・記録用紙それにデジカメを持って、それぞれの担当地区の調査を開始しました。
当日の天候は、日中暑くなるとの予報でしたので、長時間歩きまわることは高齢者にとって危険と考え(いつもはペアを組んで調査)担当地域を狭くし、一人で調査記録をすることにしました。WEBアルバムやマップのまとめは、班員全員で画像を見ながら検討していくことになります。しばらくのご猶予を願います。(ご期待ください)大島の特徴等気が付いたことを映像とともに報告します。(古民家は除きます)
・立派な石垣
大島の石垣は、赤い石が矢鱈(やたら)と目につく
・水神様と共同井戸
水道が整備されるまで生活用水として共同利用されていた。井戸の傍に水神様が祭られています。
・ウサギ、サルの門番
ウサギ
サル
ウサギ
門の上に鎮座している木彫りの動物。
家主の干支と6年違いの干支(向こう干支)を大切にすると幸福が訪れるとか……
・山の上の蕎麦畑
畑には、一面ソバの花が咲き(美しかった)、ブロッコリーがスクスクと生育中でした。
・山の上の施設
対馬暖流による穏やかな気候や肥沃な溶岩台地を活かし、葉タバコの栽培がされた。
塔のような部分がある、葉タバコの乾燥小屋が残っている。
・山の上へ延びるガンギ
大島は坂が多く昔は家に入るにも、畑に行くにも、ガンギと呼ばれる石段を上がっていました。
今は、ほとんどがコンクリートでおおわれていますが、石段ガンキも残っています。(萩では「だんぎ」とも云う)
大島全景