萩博物館所有の大量の紙焼き写真やネガフィルムのデジタル保存を軸に、写真展示や出前活動、スライド上映会等小さな活動を積み重ねて参りました。
小さなフィルムを手に、時に失敗しながらもひとつひとつパソコンに取り込む地道な気の遠くなるような作業を繰り返しデジタル保存できたものはゆうに24万コマを超えており、そしてそれは現在も継続中です。
そうやって保存した写真たちは萩の貴重な財産であり、すなわち市民のお宝でもあります。
それらを眠らせることなくひとりでも多くの方々にご覧いただきたく上記の活動につながっていったのです。
今回のブログではその中から「写真展示」にまつわる裏の話題をひとつ…
この8年の間、「萩博物館」をはじめ、「市民活動センター・結」「地域のふるさとまつり」等いろんな箇所でたくさんの写真展示を重ねてきました。
とは言え限られた班活動費内でのことゆえ、その実態は大判用紙にA4サイズの写真(写真用紙ではなく一般的な印刷用紙です)を貼り付けただけのいたってシンプルなもの、学校の文化祭を想像してください。
一回の展示で大判用紙3枚、多い時は15枚、あるいはそれ以上使用することもあり、展示後は丸めて収納するのですが年々増え続けるそれに難儀をしていました。
狭い作業部屋のスチール棚のわずかのスペースが筒状の大判用紙でどんどん埋まっていき、自宅からスノコを持参し日曜大工でなだれ防止の柵を作るも用紙の重みでそれも日に日に傾きの角度を増す状態。
今後もこの大判用紙の固まりは増えることはあっても減ることはないので一度きちんと整理をしようとの話になりました。
「整理№」「展示タイトル」等を記入したシールを用意された収納筒と大判用紙それぞれに貼り付け、用紙の一枚一枚にも「○枚組の○枚目」がわかるよう分数で記入しようやく完成。
これまでは目当ての写真集を探そうにもいちいち取り出して確認しなければなりませんでしたが今後はその苦労からようやく解放されそうです。
これだけの写真集たち、一度だけの展示ではあまりにもったいないことです。
この整理収納作業が一段落すれば今後はその利活用も格段にたやすくなることでしょう。
博物館で、あるいは所を変え、もっともっといろんな方にご覧いただく機会を持てたらと考えております。
ご希望があればお寄せくださいませ。
萩まちじゅう博物館 学芸サポート・古写真班 Y・T