この日は宣伝効果の賜物か、30名を超えるお客さまにお越しいただきました。(35名+班員7名、加えて萩ケーブルから取材撮影もあり)
用意した配布資料が足りないほどの盛況ぶりに嬉しい悲鳴です。
[開始前、どんどん席が埋まってきました。]
多くのお客さまを迎え、さあ、上映会のスタートです。
「金谷天満宮」「祭日の寄進」「金谷神社行事」という大きく3つのプログラムごとに進めていきます。天満宮の正面鳥居の写真に始まり、川島の聖講・平安古の手廻備行列・古萩の大名行列・神輿や神事等、最後は八江萩名所図画に描かれた金谷天満宮や祭礼御神幸行列の鸞輿巡幸図まで盛りだくさんの内容でした。
金谷天満宮の宮司さんや他のお客さまも積極的に記憶や知識をご披露くださり、Yの軽妙な語りと相まって「ほぅ~」「ふぅ~ん」と思わずうなり、時には笑いも誘います。大名行列のくだりでは「出立ちの串」の話がありました。「竹輪・蒲鉾・里芋・蓮根・蒟蒻・饅頭・蜜柑」等5品か7品がさし連ねてあるこの祭りだけの独特の料理だそうです。そこですかさず「里芋などは串にさすと滑るので串の形状を丸ではなくなるべく四角にした」というようなちょっと雑学めいた話も客席から飛び出し妙に納得した次第です。
「祭りを囃したて互いが交流し賑わいを生む」とは当班の担当学芸員でもあるS副館長の言葉です。近年は「天神祭り」と「萩時代祭り」「ふるさとまつり」等が同時開催され、一番大切な《祭りを楽しむ人たちが集まる》ことが「まつり」の方に分離され、城下町の恒例の二大祭りのひとつの灯が薄くなっているとY。幼少時代から慣れ親しんだであろう祭りの現状を憂う言葉が心に残りました。
[かつての賑わい(橋本橋)]
[多数のご参加ありがとうございました。次回は四月に続いて「津村さんを囲んでpartⅡ」を予定しております。(変更あり)]